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昨夜はとても涼しかったですね。
8月ももう終わり、秋へと着実に季節が進んでいます。

今日の紹介させていただきたいのはバロック・パールについてです。

バロック パール とは不規則な形状を持つ真珠を指します。
由来はいびつな形を指すポルトガル語の「barroco」から来ているといわれています。
16世紀後半から18世紀かけてヨーロッパ各国に広まった美術・建築・文化の様式「バロック」も真珠バロックから転じたとされます。

バロック様式の特徴として、複雑さ、多様性などのキーワードがありますが、1つ1つがユニークな存在であるバロック(パール)がそんな芸術様式を表す用語になったのも頷けますね。
はじめてそのことを知ったときは、真珠を扱うものとして少し嬉しい誇らしい気持ちになったのを覚えています。

今週末の新作達も個性豊かなバロックパールが使われています。

アコヤ養殖真珠の「コンテ」、別の真珠になるはずだったのに、お互いが大好き過ぎて「いつまでも一緒に!」とくっついてしまった仲良し真珠です。
真珠の中でもアコヤの光沢はとてもクールで、特にこのツイン、トリプルの輝きは丸い真珠に比べてもとても強いですね。

ConTeアコヤTrip P

ConTeアコヤP


暖かい海でできる南洋養殖真珠やタヒチ養殖真珠はアコヤに比べると柔らかい優しい光沢感を持ちます。

「フォスキア マットゥティーナ 【朝もや】」
「マーリ・デル・スッドゥ【南の海】」
「コルポ・チェレステ【天体】」

朝もやN

朝もやCa SSP Gr

南の海Ca

天体NC1


真珠の色には3つの要素があります。最も目立つ基本的な本体の色が 「地色(ボディーカラー)」、そして真珠層での光の干渉による 「オーバートーン」、と 「オリエント」。

アコヤ真珠の地色はホワイト、クリーム、希少ですがゴールド。南洋真珠は、ホワイト、シルバー、クリーム、ゴールド。タヒチでは、ブラック、様々な濃さのグレー、ゴールドもあります。

これらの地色に覆いかぶさるように見られる、ピンク、パープル、ブルー、グリーンなどの色光がオーバートーンです。

バロックの形に変化のある場所付近にみられる虹色の光がオリエントになります。

これらの組み合わせにより、時に幻想的なカラーの変化を見せてくれるバロックは、ある意味真珠の<色の魅力>を一番持っているということが言えると思います。

是非各店にてその魅力をお確かめください。

コーディネート例は
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GIA GG(米国宝石学会 宝石学修了者)
クアラントット宝石鑑定士
宝石学講座元講師
山本ウィリアム登喜生 Tokio WILLIAM Yamamoto

新作 Colori del cielo コローリ デル チエロ【空の色】リングに留まっているカラフルな宝石「トルマリン」についての小話です。

西暦1500年代、ブラジルのどこかでスペインの征服者たちが土の中からグリーンの宝石を発見しました。
彼らはその石をエメラルドと思い込んだのですが、1800年代に科学者が別の鉱物と気が付くまでこの混同は続いたのでした。
そのグリーンの石はトルマリンだったのです。

トルマリンの名前の由来は諸説あります。
産地であるスリランカの言語「シンハリ語」で混ざり合った宝石を意味する『tromalli』(トロマリ)とするものや,
シンハリ語の『turmali』(トルマリ)は元々「ジルコン」という別の宝石を指す名称であったのが、1700年代ジルコンとトルマリンが混合したロットがこの名称で呼ばれていて、その後誤ってトルマリンを指すようになったといわれています。

トルマリンの色範囲の豊かさは他に匹敵するものがありません。
多くの混同や間違えは容易に理解することができます。
そして、1989年「新色」が加わりカラーバリエーションは宝石中最強となりました。
「パライバトルマリン」の登場です。

トルマリンのマルチカラーぶりは、例えばブルー系の色では、明るい色から暗い色まで、
色味である色相は バイオレットがかったブルーから、ブルー、そしてグリーン・ブルーまで。

グリーン系の色では、パステルカラーな明るいグリーンから暗いグリーンまで。
色相は青みが強いグリーンから、グリーン、そしてイエロー・グリーンまで。
*ペリドットのカラーもカバーしています。

エメラルドの代用品となる上質のグリーンは「クロムトルマリン」と呼ばれています。
(名前にクロムとありますが、主たる色因はクロムではなく微量元素バナジウムのことが多いのです。)

イエロー・オレンジ系では、緑色がかったイエロー~イエロー。オレンジ・イエロー~オレンジ~赤みのあるオレンジ。
彩度が低いとブラウンも出てきます。

ピンク、レッド系はトルマリンの人気カラーですが明るいピンクから暗いレッドまで。
色相はオレンジ味ある色からレッド・パープルまであります。

トルマリンのカラーバリエーションと変種については、また次回に詳しくお話ししたいと思います。

~見上げた空は、どんな色?~
リング毎に異なるマルチカラートルマリンの個性ある色合いを是非ご覧になってください。

空の色

カボションカット(ドーム型のカット)がとてもきれいなネックレスチャームもとても素敵ですよ。

空の色 NC
空の色 NC2



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山本ウィリアム登喜生 Tokio WILLIAM Yamamoto
残暑厳しい8月にはいりましたね。
8月の誕生石ということで今回の宝石小話は「ペリドット」です。

古代よりエジプト人はこの石を「太陽の宝石」と呼び、非常に高く評価していました。
光の石として夜の恐怖から所有者を護ったり、護符として身に着けることで悪霊を追い払ったりできると考えられました。

ところで、この石を最初に「ペリドット」と呼んだのはフランス人で、アラビア語のファリダット(faridat)=宝石がその由来です。
それまでは何と呼ばれていたのでしょう。

面白いことに、18世紀までペリドットはトパーズと呼ばれていたのです。
紅海(アフリカ東北部と、アラビア半島とに挟まれた湾)にある「トパジオス島」(Topazios 現在では「セントジョーンズ島」「ザバルガード島」)がペリドットの初期の産地として知られていますが、この島がいつも深い霧で覆われていて探すのに苦労したことから、ギリシャ語の探し求めるという意味の「トパゾス topazos」が語源となっています。

ペリドットはトパーズともよく混同されてきましたので、本家のほうが名前をペリドットと呼ぶようになったのです。

ペリドットの和名は「橄欖石(かんらんせき)」鉱物学ではオリビンと呼ばれれていますが宝石名として使われません。
火山性の宝石で、大抵地球の深部で形成され火山により地表へと運ばれたものです。
隕石としてのペリドットもありますが、極めて珍しいものになります。

ペリドットは、黄色味がかった緑色から緑色がかった黄色の色範囲の美しい石で、ライムグリーン、オリーブグリーンの鮮やかな色はエメラルドとはまた違った魅力のグリーンカラーです。

火山性の石ではありますが、ダイアモンドのように強いわけではありません。急激な温度変化や薬品には弱いので、お手入れについては超音波洗浄やスチーマーはとても危険で厳禁です。ご自身で行われるときは、刺激の強くない石鹸を溶かしたぬるま湯で優しく洗ってあげます。

強い洗剤などを使われるような時にはリングは外しましょう。
汗で汚れてしまったときなどは、しまう前には優しく拭いてあげてくださいね。


PietraMiaPD P
PietraMiaPD NC


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