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オパールの続編です。

ファイアーオパールと呼ばれるタイプは、背景色(地色)がレッド~オレンジ~イエローの透明~半透明外観を持ちます。
オパールの特殊効果「遊色効果」の有無は問われません。
*遊色効果があるものだけをファイアーとするのが正しいという意見もあります*

背景色とコントラストをなしてブルー、グリーン系の遊色効果が見られるものは、ホワイト、ブラック、ボルダー オパールとはまた違った趣がありとても神秘的です。
名前の通り炎がゆらめいているように見えます。

FireOpal-1.jpg

FireOpal-2.jpg


主要産地がメキシコなので「メキシコ(メキシカン)オパール」とも呼ばれますが、メキシコ以外でも産出していますのでこの表現は正しくありません。
その外観からか「ゴールド オパール」、「サン オパール」などと呼ばれることもあります。色の原因は、鉄の不純物と考えられています。

オーストラリア産オパールの形成過程では、乾燥地帯での大雨、地下水が関わっていましたが、ファイアーオパールは山地で火成岩系の母岩から産出します。
マグマの冷却、地中に発生した熱水溶液の作用で形成され、このような鉱床を熱水鉱床といいますが、同じオパールでも、全然違った環境で形成されているのです。



さてオパールの取扱注意事項ですが、少し柔らかめでデリケートな宝石ですので、大切に扱ってあげてください。

オパールは水分を含んだ宝石です。高熱や急激な温度変化、乾燥が原因で、「クレージング」という割れが発生することがあります。
夏場の直射日光下や熱がこもってしまうような場所(夏場の車中や日当りのいい窓の近くなど)、あるいは極端に乾燥するような場所へ置いておくことは避けましょう。
そしてこれは意外かもしれませんが、気密性の高い容器や金庫に保管すると水分が失われてクレージングが発生することがあります。
残念ながら、クレージングが発生してしまったオパールをお水に漬けても元には戻りません。

日頃のお手入れは、柔らかい布やセーム革で優しく拭いてください。毛の柔らかい歯ブラシを使って水やぬるま湯で洗っても大丈夫です。


クアラントット スタイリスト インスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto_stylist/

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GIA GG(米国宝石学会 宝石学修了者)
クアラントット宝石鑑定士
宝石学講座元講師
山本ウィリアム登喜生 Tokio WILLIAM Yamamoto
オパールに見られるあの神秘的な色光の輝きは、
「遊色効果(ゆうしょくこうか)」と呼ばれます。(英語ではplay of color)
色が遊ぶと書いて遊色効果、ぴったりな表現ですね!

それぞれの石が見せる遊色効果は、銀河、火山、花火、海、青空、自然界に見られる様々なものに例えられ、一つの石でも見る人によってイメージするものが違うのも楽しい宝石ですね。
古代ローマではこの宝石を愛と希望の象徴として「貴石」を意味する「オパルス」と名付けオパールの語源となっています。

オパールは結晶構造を持たない鉱物ですが、ミクロのレベル(3万倍下)でようやく確認できるほどのシリカの微小球体が整然と配列していて、そのサイズや均一性により遊色効果の有無や個性が決まります。

WオパールNチャーム導き



<オパールの種類について>

まず遊色効果の有無で大別され、遊色効果のない亜半透明から不透明なものを「ポッチ」あるいは「コモン」オパールと呼び、遊色効果を示すものは「プレシャス」オパールと呼ばれます。

プレシャスオパールの種類としてはその外観から次のように区分されます。
説明の前に押さえておいていただきたい用語が2つ。
石自体の地色のことを遊色効果の色と対比して「背景色」と呼びます。
宝石材の母岩のことを「メイトリクス」と呼びます。

「ブラック」・・背景色が半透明から不透明のブラックからダークグレーで遊色効果がある。
「ホワイト」・・背景色が半透明のホワイトからミディアムグレーまでで遊色効果がある。
「クリスタル」・・背景色が無色透明から亜透明で強い遊色効果がある。

これらは、横から見てドーム型になる「カボションカット」にされることが一般的です。

「ウォーター」・・背景色が無色透明から半透明で遊色効果は弱いか全く見られない。
「ファイアー」・・背景色が透明から半透明のレッド、オレンジ、イエロー、遊色効果の有無は問わない。

この2つは、透明度が高いのでファセットカット(平らな研磨面を持つ)されることが多いです。(前述のカボションにもカットされます)

「ボルダー」・・石の一部としてメイトリクスを含むように研磨する。(魅力的だが薄いオパール層の下部に母岩を残しておく)*塊状の石・岩石のことをボルダー(boulder)といい、本来は産状を示す用語であった。

画一的なカットには向かないので、変則的、ひとつとして同じものがないユニークなカットになります。


オパールの総生産の90%を供給するオーストラリア産オパールは、ブラック、ホワイト、ボルダーがあります。
冬に大雨が降り、雨水が岩の間をオパールの成分となるシリカを溶かしながら浸透していき、地下水となり岩石中の空隙を満たします。
夏には砂漠の太陽によって水が蒸発していき、シリカがその場に残されます。
この繰り返しが100万年を超えるオーダーとなり、オパールが形成されていくのです。

オーストラリアのオパール鉱床は、1500万年前から3000万年前に形成されたと考えられています。例外的にミンタビーという地域では4億年前に形成されたと考えられています。
砂漠の下でずーっと我々人間との出会いを待っていてくれたオパール達は、その神秘的な色光の輝きで、遠い昔の地球の記憶を語ってくれているような気がします。

その他の産地としては、ファイアーオパールで有名なメキシコ以外にもブラジル、エチオピアなどがあります。

<オパールの評価方法について>

一貫した評価をするためには環境が大事です。
ライティングは、自然光に近いもので極端に強いライトは避けます。
ライトの種類(蛍光灯、スポットライト、他)によって表情が変わるので購入する際は、状況を変えてみるのもおすすめです。

仕入れの際には細かいチェックポイントがありますが、ここではお店で購入する際のガイドとなる遊色効果の品質について考えてみます。

オパールの種類(つまりブラック、ホワイト、ファイアー、ボルダー等のどの種類なのか)によって好まれる遊色効果が異なります。
遊色効果のパターンは100石あれば100通りと様々です。遊色効果の一つの色の範囲を「班(ふ)」英語でパッチPatch といいます。

遊色効果はカラーが鮮やかなものほど価値は高くなります。
斑の色範囲は広いほうが評価は高くなります。
2色より3色、マルチカラー(最大は虹の7色赤から青紫まですべての色がでる)
優勢な色が何色かということも評価要素の一つです。

好まれる斑の色は、ブラックとホワイトオパールでは赤が高価となります。
ファイアーオパールではバイトレットが高評価です。

パターンとは遊色の配列の事です。代表的なものとして
ピンファイア・・点状の小さい班。一般的
フラッシュ・・広い面積 刷毛でさっと色付けしたようなかんじ
ハーレクイーン・・斑の形が長方形で班と班の境界線がはっきりとしている 最も高価

その他色の組み合わせなどで
ピーコック(孔雀)・・ブルーとグリーンで孔雀の羽の色
ブルーアース・・地球は青かった ソビエトの宇宙飛行士ガガーリンが宇宙から見た地球について言ったとか言わなかったとか
フレーム(炎)・・真っ赤で燃え盛る炎のようにみえる

そのパターンが何に見えますか?というところで専門家たちもいろいろとネーミングを考えています。ゴッホやピカソなど絵画や、パレットの絵の具。銀河や大空や海など大自然。

オパール選びは、個人の好みが最優先されるべきです。斑の色の範囲、パターンについても、専門家の意見はあくまでも参考に。


ボルダーオパールのラインナップがクアラントット全店で展開しています。

私事ですが、沖縄石垣島、竹富島に旅行したときに見た昼間の沖縄の海の色、西の浜辺で座って夕焼け空から夜空への変化してゆく空の色。
ボルダーオパールのグリーン、ブルー、バイオレット、そして赤やオレンジの色光はその時の光景を思い出させるものがあります。

一つとして同じものがないオパールですから、スタイリストと一緒に何に見えるか、色々語り合って楽しく選んでいただけたら幸いです。

ボルダーオパール写真4点2

コーディネート例は
クアラントット スタイリスト インスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto_stylist/

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