いつもクアラントットのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。


ブログを下記に移転いたしましたので、お知らせいたします!



≪こちらからどうぞ≫



お手数ですがブックマークやお気に入りなどの登録・変更をお願いいたします。

これからもgemologistブログをよろしくお願いいたします。
清々しい秋晴れの今日、クアラントットは10周年を迎えました。

私もこの佳節を、クアラントットの一員として迎えることができたことをとても幸せに感じております。
これからもジェモロジスト(宝石鑑定士)として、お客様に様々な宝石の魅力を情報発信していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

今回は10周年を記念とした限定の商品たちの中から、インクルージョンが重要な宝石を紹介したいと思います。

まず、「インクルージョン(inclusion)」とは、

内包されたものという意味で、日本語では「内包物」と訳されます。
その宝石の主結晶とは関係のない他の鉱物のような個体、液体及び気体、またはそれらが組み合わさったものとして、肉眼や拡大鏡の検査の元確認できるものをいいます。

ダイアモンドでは評価基準4Cの一つである「クラリティ」として、インクルージョンがどれだけ入っていないかの相対的な評価をしています。
フローレス(Fl)、インターナリーフローレス(IF)では10倍拡大検査でこのインクルージョンが熟練グレーダーであっても発見できないというもので希少性が最高なグレードであり、それに続くVVS、VSでは10倍拡大下で熟練グレーダーであっても「極端に発見が困難」から「やや発見が容易」と定義されています。もちろん肉眼では全く見ることができないレベルです。

カラードストーンでも同様の考え方があり、インクルージョンは少ないほうがより希少性も高く好まれますし、事実クアラントットではこのクラリティの基準はとても高く、お客様からもとても石が綺麗と高評価をいただいております。
今年の春私は入社しましたが、ジェモロジスト淵田さんのクラリティのこだわりは大変驚いたことの一つです。

さて、そんな嫌われ者のようなインクルージョンですが、カラードストーンでは逆にインクルージョンが存在することで評価が高くなる宝石もあります。

前置きが長くなってしまいましたが、次に紹介する宝石達はインクルージョンのお陰でとても魅力的な宝石になっているのです。

「レピドクロサイト」という鉄鉱石の一種で、形状が板状で赤色~赤帯褐色の透明~半透明の鉱物があります。
それがインクルージョンとしてクォーツに入っている宝石、それが「レピドクロサイト イン クォーツ」です。そのままの名前ですね(笑)。
無色透明のロッククリスタルクォーツに赤色のインクルージョンが色を添えます。光の入り方で色も変わって見えるかもしれません。

メステッソレピドインN blog

メ・ステッソ【ありのままの私】ネックレス


「ルチル」というチタン鉱物が針状結晶でクォーツに入っているのが「ルチルクォーツ」英名はルチレイテッド・クォーツ。
金色の針状インクルージョンが個性的に入っています。

針状のインクルージョンが入ったクォーツのことを「サージェニティック・クォーツ」や「サージェナイト」とも呼びます。この場合インクルージョンの種類は問いません。

メステッソルチルインN blog

メ・ステッソ【ありのままの私】ネックレス


そして、このルチルのインクルージョンが肉眼では見えないくらいに小さく、規則正しく均一な状態で入ったルビーやサファイアがスタールビー、スターサファイアになります。

お互いに60度の角度で交差する3組の平行なルチル結晶インクルージョン(シルクインクルージョンと呼ばれます)からの光の反射が3本の光の線となりスターが見られるのです。

FortunaStrSA blog

フォルトゥーナ【幸運】 スターサファイア リング

前回、サファイアのブルーの色因についてお話ししましたが、そう、微量元素(不純物元素)チタンと鉄でした。
スターサファイアではチタンは色の原因にもなり、インクルージョンにもなってスターを作り出しているのです!

小さな宝石の中の不思議、神秘的な奇跡を思いながら、是非手に取ってご覧ください。

今回紹介した宝石以外にも、ナチュラルダイアモンド、ブラックオパールなど個性あふれる一点ものの商品がございます。クアラントット各店でお待ちしております。


コーディネート例は
クアラントット スタイリスト インスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto_stylist/

クアラントットインスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto/


GIA GG(米国宝石学会 宝石学修了者)
クアラントット宝石鑑定士
宝石学講座元講師
山本ウィリアム登喜生 Tokio WILLIAM Yamamoto
秋分の日を過ぎて、これからは夜が長くなっていきます。
かすんだ空の夏が終わり、秋の空はくっきりと済んだ青空で気持ちいいですね。

青い宝石といえばサファイア、9月の誕生石でもあります。
明るいブルーからベルベットのようなミッドナイトブルーまでありとあらゆる空の色があります。

昔から高潔、真実、誠実、忠実の象徴とされ、何世紀にもわたり王族や聖職者の衣服を飾ってきました。トパーズやタンザナイト等、他にもブルーの宝石はありますが、美しいサファイアのブルーはこれらの基準となってきました。

ご存知の方も多いと思いますが、サファイアとルビーは鉱物としては同じ種類になります。
鉱物種(宝石種)は化学組成と結晶構造で定義されていますが、サファイアとルビーの宝石種名は「コランダム」と呼ばれ、化学組成は酸化アルミニウム、三方晶系と分類される結晶構造を持ちます。

そして赤いコランダムは「ルビー」と呼ばれ、それ以外の色はすべて「サファイア」になります。

サファイアという名称はギリシャ語のサフィロス(sappheiros、青色)に由来していますが、この言葉は元々はラピスラズリ「瑠璃」を指していたと思われます。
サファイアとシンプルに呼ぶときはブルーサファイアを意味します。

PietraMia SA P blog

Pietra Mia ピエトラ・ミア【私の石】 サファイア ピアス


涙のあとはSA blog

Dopo le lacrime ドポ・レ・ラクリメ【涙のあとは】 サファイアリング


ブルー以外の色相の石は「ファンシー・サファイア」と呼ばれ、夫々の色に応じて「オレンジサファイア」「パープルサファイア」のように、色相名+サファイアで呼びます。

特定の色については「取引名」で呼ばれることもあります。
アメシスティン/プラム サファイア (パープル)
ゴールデン サファイア (イエロー、オレンジー・イエロー)
パパラチャ サファイア (ピンキッシュ・オレンジ~オレンジ・ピンク)

ファンシー・サファイアの中でも、特に希少性が高く人気があるのはパパラチャです。
「パパラチャ」とは産地スリランカで話されているシンハリ語で「蓮の花」を意味します。
ルビー、サファイアの産地として名高いスリランカでは、この特別なカラーのパパラチャをとても大切にしてきたのでした。

パパラチヤルースblog

パパラチャ サファイア ルース


このように、同じ鉱物でありながらバリエーション豊かなカラーに色づくのは、微量元素(不純物元素)が異なるためです。
純粋なコランダムは無色透明なのですが、結晶が成長する際周りに存在した不純物元素が微量元素として取り込まれるという偶然がコランダムに色を与えます。

微量元素として鉄が含まれることでイエローになり、同様に鉄とチタンの組み合わせでブルーの原因となり、鉄とクロム・場合によって色中心(カラーセンター)という結晶構造のミクロ的な歪が原因でオレンジやパパラチャカラーになるのです。

写真のパパラチャサファイアのルースたちがどんなジュエリーになって登場するのかとても楽しみですね。


コーディネート例は
クアラントット スタイリスト インスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto_stylist/

クアラントットインスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto/


GIA GG(米国宝石学会 宝石学修了者)
クアラントット宝石鑑定士
宝石学講座元講師
山本ウィリアム登喜生 Tokio WILLIAM Yamamoto


昨夜はとても涼しかったですね。
8月ももう終わり、秋へと着実に季節が進んでいます。

今日の紹介させていただきたいのはバロック・パールについてです。

バロック パール とは不規則な形状を持つ真珠を指します。
由来はいびつな形を指すポルトガル語の「barroco」から来ているといわれています。
16世紀後半から18世紀かけてヨーロッパ各国に広まった美術・建築・文化の様式「バロック」も真珠バロックから転じたとされます。

バロック様式の特徴として、複雑さ、多様性などのキーワードがありますが、1つ1つがユニークな存在であるバロック(パール)がそんな芸術様式を表す用語になったのも頷けますね。
はじめてそのことを知ったときは、真珠を扱うものとして少し嬉しい誇らしい気持ちになったのを覚えています。

今週末の新作達も個性豊かなバロックパールが使われています。

アコヤ養殖真珠の「コンテ」、別の真珠になるはずだったのに、お互いが大好き過ぎて「いつまでも一緒に!」とくっついてしまった仲良し真珠です。
真珠の中でもアコヤの光沢はとてもクールで、特にこのツイン、トリプルの輝きは丸い真珠に比べてもとても強いですね。

ConTeアコヤTrip P

ConTeアコヤP


暖かい海でできる南洋養殖真珠やタヒチ養殖真珠はアコヤに比べると柔らかい優しい光沢感を持ちます。

「フォスキア マットゥティーナ 【朝もや】」
「マーリ・デル・スッドゥ【南の海】」
「コルポ・チェレステ【天体】」

朝もやN

朝もやCa SSP Gr

南の海Ca

天体NC1


真珠の色には3つの要素があります。最も目立つ基本的な本体の色が 「地色(ボディーカラー)」、そして真珠層での光の干渉による 「オーバートーン」、と 「オリエント」。

アコヤ真珠の地色はホワイト、クリーム、希少ですがゴールド。南洋真珠は、ホワイト、シルバー、クリーム、ゴールド。タヒチでは、ブラック、様々な濃さのグレー、ゴールドもあります。

これらの地色に覆いかぶさるように見られる、ピンク、パープル、ブルー、グリーンなどの色光がオーバートーンです。

バロックの形に変化のある場所付近にみられる虹色の光がオリエントになります。

これらの組み合わせにより、時に幻想的なカラーの変化を見せてくれるバロックは、ある意味真珠の<色の魅力>を一番持っているということが言えると思います。

是非各店にてその魅力をお確かめください。

コーディネート例は
クアラントット スタイリスト インスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto_stylist/

クアラントットインスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto/


GIA GG(米国宝石学会 宝石学修了者)
クアラントット宝石鑑定士
宝石学講座元講師
山本ウィリアム登喜生 Tokio WILLIAM Yamamoto

新作 Colori del cielo コローリ デル チエロ【空の色】リングに留まっているカラフルな宝石「トルマリン」についての小話です。

西暦1500年代、ブラジルのどこかでスペインの征服者たちが土の中からグリーンの宝石を発見しました。
彼らはその石をエメラルドと思い込んだのですが、1800年代に科学者が別の鉱物と気が付くまでこの混同は続いたのでした。
そのグリーンの石はトルマリンだったのです。

トルマリンの名前の由来は諸説あります。
産地であるスリランカの言語「シンハリ語」で混ざり合った宝石を意味する『tromalli』(トロマリ)とするものや,
シンハリ語の『turmali』(トルマリ)は元々「ジルコン」という別の宝石を指す名称であったのが、1700年代ジルコンとトルマリンが混合したロットがこの名称で呼ばれていて、その後誤ってトルマリンを指すようになったといわれています。

トルマリンの色範囲の豊かさは他に匹敵するものがありません。
多くの混同や間違えは容易に理解することができます。
そして、1989年「新色」が加わりカラーバリエーションは宝石中最強となりました。
「パライバトルマリン」の登場です。

トルマリンのマルチカラーぶりは、例えばブルー系の色では、明るい色から暗い色まで、
色味である色相は バイオレットがかったブルーから、ブルー、そしてグリーン・ブルーまで。

グリーン系の色では、パステルカラーな明るいグリーンから暗いグリーンまで。
色相は青みが強いグリーンから、グリーン、そしてイエロー・グリーンまで。
*ペリドットのカラーもカバーしています。

エメラルドの代用品となる上質のグリーンは「クロムトルマリン」と呼ばれています。
(名前にクロムとありますが、主たる色因はクロムではなく微量元素バナジウムのことが多いのです。)

イエロー・オレンジ系では、緑色がかったイエロー~イエロー。オレンジ・イエロー~オレンジ~赤みのあるオレンジ。
彩度が低いとブラウンも出てきます。

ピンク、レッド系はトルマリンの人気カラーですが明るいピンクから暗いレッドまで。
色相はオレンジ味ある色からレッド・パープルまであります。

トルマリンのカラーバリエーションと変種については、また次回に詳しくお話ししたいと思います。

~見上げた空は、どんな色?~
リング毎に異なるマルチカラートルマリンの個性ある色合いを是非ご覧になってください。

空の色

カボションカット(ドーム型のカット)がとてもきれいなネックレスチャームもとても素敵ですよ。

空の色 NC
空の色 NC2



コーディネート例は
クアラントット スタイリスト インスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto_stylist/

クアラントットインスタグラム
https://www.instagram.com/quarantotto/


GIA GG(米国宝石学会 宝石学修了者)
クアラントット宝石鑑定士
宝石学講座元講師
山本ウィリアム登喜生 Tokio WILLIAM Yamamoto